篠田真由美お仕事日誌

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2017.08.04

 曇りだけど、昨日よりまた少し気温は高い。そして湿度がすごい。ちょっと動いただけで汗まみれ。しかし運動する気にはなれない。

 仕事『アベラシオン』直し続行中。集中力を保つのがかなり困難。

読了本『セル』 キング 新潮文庫 携帯電話から発せられた謎の電波を受け取った人間が、突如ことごとく発狂して互いに殺し合う。それがアメリカ全土で起きているらしく、そのことによって文明はわずか半日で崩壊する、という途方もない設定の小説。パソコンオタクの少年が、人間はコンピュータのように初期化されてしまったのではないかと推測するが、だれがやったか、なぜやったか、どうやってやったか、といったことはまったく出てこない。携帯電話なのだから、アメリカ以外の他の国はどうなったんだ、と思うが、それも全然出てこない。登場人物も誰ひとりそんなことは考えない。そのへんがキングのキングらしいところ、SF的な設定でもSFとはいえないところだろう。ていうか、アメリカ人って一般的に、外国のことなんかどうでもいいと思ってるんじゃないかしらね。

『ピアリス』 萩尾望都 河出書房新社 1994年に角川の雑誌で連載されたSF小説。当時は別ペンネームで、萩尾さんはイラストだけ描いてます、ということになっていた。雑誌が休刊したんで4回で途絶してそのまんま。つまらなくはないけれど、まだどうなるのか全然わからない、序盤もいいところの中断で、後を書くつもりはありませんというのだから、ちょっともやもや。っていうか、小説はやはり完結してなんぼでしょ、と思う。

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