篠田真由美お仕事日誌

2017.05.17

 今日はマイミクの友人のお誕生会をするというので、午後から出かけるので日記は休もうかと思ったが、昨日ちょっと書いたSherlock話のことを、備忘録のつもりで書いて置くことにする。後でまとめようと思うとわすれちゃいかねないから。

 つまり、いまだにこだわっているS1E1の銃撃の件。要するにあのとき彼は軍人として動いたのだね、というのはわかった。警察官なら丸腰の人間に発砲はできないが、そこが戦闘状態の戦場なら話は違う。そしてマイクロフトが前のシーンでいっている。「シャーロックと同行すれば、君はロンドンに戦場を見る」と。そこに呼応する。戦場では味方が危険に晒されていたら、明らかに敵側の人間に向かって銃弾を浴びせるのは過剰防衛ではない。コンセプトが違うのだ。ジョンは戦闘モードになっていたわけだ。
 ところが、S3E3でジョンはピストルを携帯していたにもかかわらず、マグヌッセンを撃たなかった。撃ったのはシャーロックだ。本当いうと、このときマグヌッセンのセキュリティはどうしたんだ、ボディチェックをしないなんて、そんなの変だろう、という突っ込みはある。シナリオの練りが甘いと思うが、それは一応置くとして、だ。
 しかしジョンはメアリの夫で、本来なら愛する妻を守ること、妻を傷つけふたりの生活を破壊しようとする脅迫者に対して、怒りを燃やすのはジョンであるはずではないか。しかしいくら思い出しても、あのときのジョンがマグヌッセンをそういう目で見ていたようには思えない。自分の見落としだろうか。ジョンはひたすらシャーロックを見て「なにかプランはあるのか」「どうする気だ」と聞いていた。だけどさ、自分の愛する人の敵なら、たとえこの先はどうなっても、プランなんかあろうが無かろうが、自分がこいつを殺してやる、と思う方が自然ではないか。むしろシャーロックがいくらメアリを好きでも、こいつをやっつけるのは俺の権利だ、とは思わないか?
 ということは、ジョンがメアリに「君の過去は君の問題だ。君の未来はぼくの関心事だ」といった感動のことばは、ある程度さっ引いて考える必要があるのではないか。自分の妻としてひとたび受け入れた女性、しかも自分の子供を身ごもっている女性を、拒否することはできないと頭で考えたけど、感情はすでに冷めていたから、自分の手で彼女を害する敵を殺すまでの気持ちにはなれなかった。むしろ、メアリのためにためらいなく手を汚すシャーロックに、少し腰が引けてしまった。
 そう思って見るとS4の感想も少し違ってきそうだが、どっちにしろそれほど楽しい修正にはならないやね。

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