篠田真由美お仕事日誌

2024.03.23

 昨日家に帰って、テオドラ邸で買ってきた展示のパンフを見ていたら、非常に丁寧な作りなのでそこにも感動した。老眼の年寄りにはいささかきつい小さな文字だけど、それは販売価格を抑えるための努力であろうか。カラーの再現度はとてもいいし、なにより展示で「おお」と思った、三原作品と彼女が所有していた絵本の対応、なるほど、彼女はこのようなものを摂取して、作品を紡いでいたのだなあというのがよくわかる、それがきちんとパンフにも落とし込まれているので、たとえば「自分もこの絵本を読みたいぞ」と後で思ったら、すぐ書名を検索出来るのが親切だ。

 最近は映画のパンフなど、買ってもきれいなスチール写真でページを埋めていて、資料的な記述が驚くほど少ないことが珍しくないから、こういうのは本当に有り難い。札幌で行われた展示の時に販売されたらしい図録が、閲覧用に置かれていて、それも買えるのかと思ったら買えなかったのが残念だった。

2024.03.22

 世田谷にある旧尾崎テオドラ邸に、「三原順の空想と絵本展」を見に行ってきました。

 豪徳寺駅から徒歩数分。しかしまったく土地勘のない場所で、たどり着くまで迷いまくりました。マンガ家山下和美氏らの努力により、危ういところを救われて保存されることとなった洋館。美しく愛らしい下見板張りの木造洋館ですが、外構がまだ工事中でした。周囲は真新しい住宅やマンションがひしめきあっていて、「辛うじて」という感がひしひしとします。

 亡き作家の愛蔵した絵本が多数展示されていて、三原作品がそれらの読書体験の上に成り立っていたことを、改めて教えてくれます。カラー原画の保存の良さを、近々と見ることができたのも嬉しかったです。ただ、展示スペースはあまり広くなくて、これからギャラリーとして運用していくのに、経済的に成り立つのだろうか、という不安感を少し覚えました。

 本日の戦利品です。札幌での展示の図録が手に取って見られて、「行きたかったな−」となりました。

2024.03.21

 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔女と暮らせば』 徳間書店

 結末に触れます。読む予定のある方は、知らないままの方がいいと思います。

 

 

 ジュヴナイルはどうしても目から落ちてしまいがちなんだよな、というわけで、未読でした。『わたしが幽霊だったとき』や『九年目の魔法』は読んでいたんだけどね。しかし日本語はwichの訳が「魔女」になってしまうので、そこがどうしても違和感を引きずってしまう。

 しかしこの作者の作品は、登場する子供に結構シビアだ。この作品でも主人公のキャット少年は、事故で両親を失い、美しい魔女の姉を慕うという以上に、崇拝さえしているのに、その姉は常に弟に辛く当たる。やることは理不尽でキャットは被害者なのに、それでも姉を慕うことを止めない。こういう場合、物語は「姉が心を開いて弟を認める」「実は姉の冷たさには正しい理由があったことがわかる」あるいは「なにが姉をそのようにさせていたかが解き明かされて、ふたりは和解し新しい関係を結べる」といった展開が期待されるのだが、そういうことにはならない。

 虐待された子供が、虐待者(多くは親)をなお慕って、他人に対してかばうといった心の動きはある意味リアルなのだが、キャットの振る舞いもそれに近い。クライマックスでようやく姉のやっていたこと、弟を庇護するどころか、彼の魔力を吸い上げて利用し、その命を自分の目的のために費やして恥じないふるまいが明らかになり、彼は姉と決別して、血の繋がらない他人だが自分を理解してくれる、大魔術師のクレストマンシーらと新しい家族となる。シリーズはあと3作あるが、この話に直接続く続編ではないらしい。それでもなんとなく続きがありそうな気がするのは、キャットがラストで「まだちょっとさびしくて涙が出そう」だからだ。辛い目に遭ってきた主人公は、やっぱり幸せになって欲しいよね。

 

 なお、クレストマンシーが「忌まわしき花嫁」のホームズっぽい、という意見には賛成。

2024.03.20

 本日は神保町の古本市を覗きに行くので、ほぼ終日不在となります。ブログはお休みします。

2024.03.19

 久し振りに映画を見てきました。「DUNE part2」2021年のpart1の続編。パンフにはかなり詳しく1のストーリーが書かれていますが、基本1を見てないと話に納得がいかないです。しかし1を見たときは、原作読んでないときびしいだろうという感じで、今回もそれは同じ。そして昔々原作を読んだときも「読者に不親切な小説だなあ」と思いました。やたらと固有名詞が多くて、ハヤカワの文庫には後ろに用語集がついていたっけか。とにかく作品世界の全貌がなかなか掴めない。

 ただ映像で見せる映画の場合は、小説よりも「絵で惹きつける、圧倒する」が可能ですから、わかんないけどなんかすごいものを見た、みたいな感動の仕方もあり得るわけで、この映画も印象的だったり、問答無用に美しかったりする映像はたくさんあって、摑みにくい小説よりは不満は覚えないだろうと思います。

 ひとつ思ったのは「ここでも悪のビジュアルイメージってナチなんだねえ」というの。レニ・リーフェンシュタールのあれですか? といいたいような絵がいくつも出てくる。敵役の陣営はなぜか全員スキンヘッドで、そこはネオナチっぽいしね。そして砂漠の民の宗教的な部分にはイスラムのイメージがちらつくし、小説よりどうも既存のもののなぞりがほの見える、そのへんがちいと残念。

 

 この後、ちょっとラストに言及。気になる人は以下を回避。

 

 しかし何十年も前に読んだ原作の、なんかわかりにくい小説の断片が、映画を見ていると「ああ、ここか」みたいにパラパラ思い出されてくる。主人公のポールが砂漠の民の少女と恋仲になるけど、ラストでポールは皇帝を屈服させるために、彼の跡継ぎである皇女と結婚することを宣言する。政治的な振る舞いとしてはそれしかないわけだけど、原作読んだのは高校生の時だったかな、納得のいかない気持ちでもやっとした。ポールの母のレディ・ジェシカが「彼が愛しているのは貴女だけよ」みたいな慰めを口にするんだけど。映画では原作になかったシーンが加わっていて、ゼンデイヤ演ずるチャニは独りその場を離れて砂漠に出、砂虫を呼び寄せるサンバーをしかけて、待ち受ける。砂虫乗りはかっこよく映像化されていたので、待ち受けるシーンで終えないで、彼女が砂虫の背に乗って去って行くシーンで閉めて欲しかったな。

2024.03.18

 2日がかりで60冊のサイン本を作り終えて、ちょっと虚脱しています。今度の日曜日から5泊6日で沖縄に行きます。予定を立てたのは去年のうちなんで、新刊の刊行日にこちらに居ないことになるとは思わなかったのですが、そうなってしまいました。しかしまあ、一応一仕事終えて休暇、という運びになったのはやれやれです。

 このところ毎年1度沖縄に行きます。別に1度じゃなくてもいいんですが、他にも行きたいところはあるんで、それでも最低1度は行かずにはいられないという感じです。植物が旺盛で美しいです。

 これは月桃という生姜の仲間で、良い香りのする葉はお餅を包んだり、干してお茶にして呑んだりします。花はこのようにセクシーな色合いと質感です。ところがこのつぼみが開くと、生々しいまでのクロームイエローとクリムゾンレッドの花弁が現れて、その落差にも啞然とします。

 食べ物が美味いです。これは糸満のホテル(というかウィークリーマンション)での夕餉。ワインは近くのスーパーで。トマトとサニーレタスは糸満の道の駅で、手前のはブエノチキン。にんにくたっぷりのローストチキンです。これが食べたくてレンタカーで一走りしました。

 二泊目は久高島に泊まりました。研修施設のような建物に素泊まりして、後は島の中をひたすら歩きました。ここの海は泳ぐための場所ではありません。神の島ですから。

 

 今年は久米島に二泊する予定です。

2024.03.17

 サイン本を作っています。これは為書き無しなので、名前を書いて印を押すだけですから、わりと簡単といっても昼飯前に30冊は終わりませんでした。まあ、今日中には終わるでしょう。

 で、そのサイン本関連なのですが、物書きの業界や出版社や書店にいる人は当然知っていること、常識に属することなのに、お客様である読者は知らないことって案外あるのかな、と思ったのは、ついったでおしゃべりさせていただいている方が、「物書きの印税は基本10%」というのをご存じなかった、そのびっくりからでした。

 大ざっぱに言うと、千円の本が1冊売れれば作者に100円入る。より正確に言うなら、源泉税が差し引かれて90円が入ります。さらに消費税のこともありますが、話の趣旨からはずれるので、とりあえずそこは省略します。ただ印税というのは刷り部数の計算になりますから、1冊千円で初版が千部だったら1000×1000×0.1で10万円が作者に支払われます。千部刷って百部しか売れなくても10万円支払われますが、次からは千部は刷ってもらえなくなります。それから、電子書籍は売れた数ベースなので、百部しか売れなければ1万円にしかなりません。印税は10%がほとんどですが、まれにこれより多いことがあり、決してまれではなく10%より少ない場合があります。

 それから、書店の収入は20%がほとんどです。千円の本は800円で仕入れるので、1冊売れれば200円の売り上げです。万引きが書店を潰すのは簡単というのも、これでおわかりでしょう。千円の本を1冊盗まれれば、その損を取り戻すには同じ本が5冊売れなければなりません。非常に小さな額の儲けで書店は営まれているわけです。

 そしてサイン本。流通している本のほとんどは、納品されても売れなければ返品が可能ですが、汚損されれば返品出来ません。そしてサイン本は、それを求めてくれるお客様にはお宝でしょうが、売れ残れば汚損本として返品が不可能です。つまりサイン本は、書店さんの買い切りということです。30冊サイン本を注文してくださるということは、30冊は売れるだろうという見込みの上の注文なので、売れなければお店の損になってしまいます。なので「有り難うございます!」ということです。

 なにか、お金の話というのはしづらいというか、するものではないというような風潮が、いまでもなおあるような気がするのですが、物書きである自分にとって「書くこと」は労働であり、その対価として収入を得ることは、なんら恥じらうようなことではないと思います。違います?

2024.03.16

 エクスナレッジの『ミステリな建築 建築なミステリ』の見本が上がってきました。といっても、今日作視野の手元に届いたのはこの2冊だけです。明日は書店に送る分のサイン本を作るので、それがどさっと来るはずです。一般に販売開始するのが3/28だそうですが、篠田はその日は沖縄旅行中です。刊行日が決まるよりずっと前に旅行の予約をしてしまったので、こんなことになってしまいました。

 芳林堂高田馬場店でサイン本を予約してくださった方のためのサインは、旅行から戻ったあとの4/1に出向いてやります。その前には版元に立ち寄って、そちらでもサインをすることになるらしいので、全部でどれくらいすることになるのか、ちょっとわからない状態です。大変有り難い話です。

 で、こうやって届いた本を自分がどうしているかというと、あまりにも繰り返しゲラを読みまくったので、なんかもう自分の文章に食傷して、今更見たくもないわ〜という気分になっているのでした。出来上がった本は自分のものというより、手に取ってくださる読者さまたちのものですね。どうぞよろしく。

2024.03.15

 「ガラスの動物園」 テネシー・ウィリアムズ 鳴海四郎訳 

 この戯曲は複数の翻訳が出ているが、今回の上演台本は鳴海訳だったので、図書館で「テネシー・ウィリアムズ戯曲選集」2巻を借りてきた。この本には過去、文学座で上演されていて、そのパンフレットに訳者が寄稿した文章が掲載されている。自分が中継を見た記憶があるのは、この辺の舞台だと思う。そして、作者テネシー・ウィリアムズの人生についても説明があって、この戯曲が私小説的な部分の多い作品だということがわかる。もちろんそっくりそのままではないが、創作の部分にも「裏返された事実」が重ねられている。作中で不在の父親は、実は一家に君臨する横暴で支配的な男で、姉弟は彼によって翻弄される。ふたりとも学校を中退させられ、弟は父の勤める靴会社に就職させられ、姉は社交界デビューをするが、それが失敗して以後心を病んでしまう。劇中の、顔のいい魅力的な父、ある日失踪してそのまま行方の知れない父は、実像の父の反転だろう。

 ローラとジムの心の交流、ローラを慰め力づけようとことばを重ねるジムの誠実さ、それに応えてローラの心も開いていく。共にした高校時代の想い出、もらい損ねたサインをいま手渡すジム。洩れてくる隣のダンスホールの音楽に合わせて、ふたりはワルツを踊る。ジムは彼女にキスする。その流れはとても美しい。戯曲にはト書きも多く含まれていて、作者の意図がはっきりと伝わる。しかしその高揚の瞬間は、たちまちのうちに崩壊する。ジムには婚約者がいて、彼が挫折から未来へ目を向け直したのも、どうやらその女性との恋がきっかけらしいのだ。

 この劇に悪人はいない。一家が貧しく未来がないのは、誰か悪人が彼らを迫害していたからではない。妻子を捨てた父親の罪が一番重いかも知れないが、貧困と失意と絶望はさまざまの要因から形成されて彼らの上に重くのしかかり、それを振り払う術が見つからない。ローラは自立の道を見つけられない引きこもりで、弟トムは現実に向き合えないなろう系で、母の愛情表現は的外れで子どもたちを苦しめることにしかならない。作者の人生と重ね合わせると、つまりこの物語は、救えなかった姉への懺悔と贖罪を主題にしているのだ。現実の姉は父親によってロボトミー手術を受けさせられ、残る人生を廃人となって過ごしたらしい。おそらく恋も知らなかったろうその姉に、せめて一瞬の光り輝くガラス細工のような幸せな刹那を与えた。

 劇は、母と姉を置き去りに船乗りとなったトムの語りによって締めくくられる。夢見たような冒険もなく、詩人として認められることもなく、どこまでも追ってくる姉の幻影におびえ苦しめられて、救いはどこにもない。自分をそのように描くことで、作者は自らの罪を告白し、姉の前に頭を垂れた。だからその戯曲の作者の意図では、ローラと母は決して幸せにはならなかっただろう。けれどスタジオライフの舞台は、ローラの未来にほのかな救いの明るさを感じさせた。そう思ったのは自分だけではないので、それは意図された演出だと思いたい。ジムが落としたユニコーン、角の折れたユニコーンを、「これがかえって幸せかもしれないし」というローラのセリフは、ジムを慰めるためのことばとして書かれたのかも知れないが、自分には「私も角を捨てたユニコーンになって、普通の馬とつきあっていきたいです」という意味に聞こえたのだ。

2024.03.14

 

 10日の日曜と昨日、劇団スタジオライフの「ガラスの動物園」を見てきた。この劇団はほとんどの場合ダブルキャストで公演するので、ご贔屓の俳優さんがいると、その人が出ているのを見たいというわけで両方行くことになる。自分はそこまでのファンではないのだが、「役者が変わると印象が変わるよ、面白いよ」とくどかれて、今回2パターンの公演を見てきた。

 テネシー・ウィリアムズの「ガラスの動物園」は、たぶんテレビの中継を昔見たのだと思う。暗くて救いが無い話、という印象が強かった。ひたすら純粋で清らかなヒロイン、ローラが、訪れた弟の同僚ジムといっとき楽しい時間を共有し、恋心が芽生えようとするが、相手には婚約者がいた。ただ好意からローラを励ましていたジムは、戸惑いとばつの悪さを覚えながら退出し、残された3人家族は、消え失せた希望に茫然として終幕、みたいな。

 そのあらすじは違っていなかったのだが、今回のスタジオライフ版は、ローラがジムの励ましを真っ直ぐに受け取り、失恋してもなおそのことばを支えに、自立への道を歩むのではないかという印象を残した。ローラの愛するガラスのユニコーンを、ジムが落として角を折ってしまう。しかしそのことを「これで普通の馬と同じになった」と答えるローラは、ユニコーンを自分と重ね合わせている。片足の障害をトラウマに、対人恐怖症に囚われていた彼女は、夜学で話術の講座を取っているというジムのことばを救いの啓示として、彼とは2度と会うことがなくとも前に進もうと決意したようだ。しかしふたつの公演でジム役者が変わることで、セリフは同じなのにジムの性格がかなり違って見える、というのが面白い。

 それと、登場人物に与えられた性格が、びっくりするほど生々しい。高校で笑われつまはじきにされたと感じて中退し、家に引きこもっているローラ、靴会社の倉庫で働きながらひそかに詩を書き、日常にうんざりして冒険を夢見るローラの弟トム、高校時代は輝けるスターだったのに、その後の人生に挫折しながら上昇志向を捨てないジム。現代の日本でもそのままいそうな設定のキャラクターばかり。そうした若者たちに較べて、姉弟の母アマンダ夫人だけが誰よりパワフルで、饒舌で、屈することがない。劇はある意味「肝っ玉母さんアマンダの奮闘記」なのだが、彼女の子どもたちへの愛情は空回りし、目論見は失敗する。トムはそれに耐えられず、家族を捨てて出奔する。

 この芝居はトムの回想という枠に入っている。船乗りになったのだろう彼は、世界をあてどなくさすらいながら、憧れた冒険心を満たされることもなく、詩人にもなれず、捨ててきた姉を思って苦悩し続ける。彼の視点からすれば、これは紛れもない悲劇だ。しかしローラが自立出来たかもしれない、幕後のドラマを想像すると、まったく別のドラマに見えてくるというのが興味深い。戯曲を読んでみたくなった。

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