篠田真由美お仕事日誌

2018.09.25

 昨日はとにかく変にだるくて眠くて、ほとんどなにもできないまま一日過ごしてしまったが、夕方になって突然『黎明の書』6の頭を書き出す。結局そのへんしか決めずに書き出してしまったが、このまま走るのではなく、プロットは立てながら進めようというわけで、今日は雨だけど図書館に行く。ノーパソ持たずに、ノートとメモと鉛筆だけだから、荷物が軽くていい。弁当とコーヒーの方がかさばっている。

 究極のハンバーグ、昨日は牛挽肉100%を牛乳で洗って、塩とこねて玉ねぎのすり下ろしを入れて焼いた。悪くなかったが、口当たりは合挽より多少ぼそついた。後は合挽と牛挽きを混ぜるか、肉を刻んで混ぜるか、プロセッサを使うかだが、簡単で材料が少なくてなのに美味い、という長所を残すためには、あまりいろんなことはやりたくない。せいぜい挽肉の混合までだな。しかし、牛挽肉を買おうとしたら、近所の店のほとんどでは合挽しかなくていまさらのように驚く。やっと見つけたのは「国産黒毛和牛」の挽肉だけで、なんだかえらく高かった。

 

 朝は傘を差さずに図書館まで行ったのに、気がついたら雨。それも怒濤のように音立てて降る雨に啞然。強い雨脚はずっと続くわけではなく、波状攻撃なのだが、市立図書館はやたらと雨音が響くのである。というわけで早々と撤退してきてしまった。それでも濡れた服を着替えねばならないくらい。マンションの中はまだ暖気待機中だけれど、案の定暑い→寒い。秋はどこ行った。

 

 しかしベランダの植木鉢で曼珠沙華が咲いた。マスで見るより一輪の方が美しいよ。

2018.09.24

 昨日は高麗峠経由巾着田まで行く道の途中に、キノコ多数。ほとんどは毒キノコだが、ひとつみごとなタマゴタケを見た。傘が紅、軸がクリーム、足下の殻が白い卵形で、カメラを持たずに行ったことを激しく後悔。

 ハイキングコースもいつになく人が多かったが、巾着田はさらに人だらけで、見ただけで死にそうになり、栗だけ買って直帰。といっても買いたかったブランド栗は売り切れで、仕方なく利平栗を買ってきて渋皮煮を作った。煮ながら借り物の『メタルマクベス』のDVDを見た。つまらなくはなかったけど、すごい好きというほどではないな。森田未来が良かった。

 

 なぜか今日は疲労感で頭がぼやっとしている。急にまた気温が高いせいかも。変に眠たい。名残のバジルを全部取ってジェノベーゼを作る。夜はまたハンバーグを作る。我ながらしつこい。

2018.09.23

 すごい馬鹿。日記を書いて、投稿をポチるのを忘れて閉じちゃった。全部なくなってしまった〜

 

 いえ、そんな立派なことはなにも書いてないのですが、今日は巾着田の曼珠沙華祭りの売店に地場のブランド栗を買いに行って、渋皮煮を作るから早じまいだぞ、という。お仕事日記とかいって、ちっともお仕事してないな、と忸怩たる思いに駆られながら書き終えて、なんか急いで閉じたのが失敗でした。

 栗の渋皮煮はけっこう好きなもので、毎年やってもなかなか満足のいくものが作れず、手間かけてマロングラッセなんかもやってみたけど、去年クックパッドで見つけたレシピが手間はずっと少なく、味は美味しかったので今年もそれでやる。重曹で茹でた後、水を入れずに砂糖だけで煮ちゃうという、ほんとに出来るのかと思ったら美味しく出来たから。

 昔トルコのブルサという、山の中の温泉が出る街で、バスギャラジで買ったマロングラッセがとても美味しくて、甘いけどちゃんと栗の味がする。それに近い味わいが出るのですよ。日本で売られてるマロングラッセは、なぜか甘すぎて栗の味が死んでるんだもの。というわけで、他のことも書いたけどそれはまた明日。

2018.09.22

 昨日は夜になったら「なんか寒いぞ」だったのが、今日は雨が止んだらまた陽射しがぎらぎらしてきて、日陰を拾って歩きたくなる。季節の変化を楽しむより、ちょっとげんなりうんざりしてしまうのも老化現象ですかね。

 

 ジムの後はやはりなんとなくうだうだ。読み終えた本は『潜伏キリシタンは何を信じていたのか』 宮崎賢太郎 角川書店。読んでいる途中は『神社崩壊』 島田裕巳 新潮選書 意図したわけではないが、日本人と信仰/宗教 に関わる本だった。前者はカクレキリシタンに関する本をたくさん書いている著者で、これまでも読んでいた人だから、格別新しい知見はないのだが、世界遺産登録に絡んで急に「キリシタンがらみのロマン」みたいな言説が垂れ流されている現在、ちょっと待ってくださいよ、という本になっている。

 つまり長崎のキリスト教関連遺産は、安土桃山時代の宣教から、弾圧、禁教、それに耐えての潜伏、明治になっての復活、アア感動の大ロマン、みたいなストーリーに沿って観光化が進行しているようだが、この前読んだ『消された信仰』広野真嗣 は、そのストーリーだと復活を拒んで潜伏時代の信仰を守り続ける人たちの存在が無視されちゃいませんか、という異議申し立て。それに対して今度の本は、そもそも潜伏キリシタンの信仰はキリスト教とはいえなかったんじゃないか、という、かなり根源的な問題提起。

 日本での宣教は、大多数の庶民は殿様が貿易の利目当てで洗礼を受けたときに、命令されて一緒に洗礼を受けただけ。宣教師の数や日本語能力からして、キリスト教の教理を理解していたとは思われない。そして宣教師がいなくなったら、残ったのは呪文化した祈りのことばや儀式のみで、それはもうキリスト教とはいえない。仏教徒の振りをしていたというより、デウスが他の仏や神と一緒に信仰の対象になっていただけ。明治になって存在が知られ、まだ禁教令が残っていて弾圧されたり殉教したりしたのは、やってきた宣教師の恩に答えただけ、という。

 半分は同意。だけどこれだと、最初の弾圧の時になんで殿様が手を翻したのに棄教しないで殺されたたくさんの信徒がいたのか、というあたりが全然分析されてなくて、納得できない。そのへんをごっそり抜いて、明治になってから出てきた変形したカクレの信仰と、彼らの心情のみに話を限るのはちょっと変。資料的に信頼できるものがなくて論じられないのかも知れないが、昔の殉教者のことはどう捉えているのか知りたいものです。

 『神社崩壊』は、昨年の富岡八幡宮で、旧宮司の弟が現宮司の姉を殺して自殺するという惨劇から端を発して、現代日本における神社という、このわかったようで実は全然わからん存在について論じております。

 

2018.09.21

 マイミクさんをメジャーな巾着田ではない曼珠沙華群生地にご案内する約束をしたら、そこが図ったように雨の日になってしまった。しかし中止の連絡は来ないので、今日は午前中は仕事場でうだうだ。レイメイのラスト、諸星大二郎の『暗黒神話』みたいな情景なったら救われないし、そうなったらもうちゃぶ台返ししかないかなと思い出している。いや、なんのことかわからないような書き方を敢えてしているんだけどね。

 実は6巻目の頭のところ、3年前に書きかけて30ページ近く書いて放り出した断片があるんだけれど、それを読み直してみて、やはりこれでは繋がらないなと自分で思った。先が見えないまま書き出しても、勢いが付けばそのまま突っ走れるんだけど、細部にこだわったままウロウロしつづけて、ついにテイクオフできなかったのを思い出した。やはり結末をつけるにはちゃぶ台返ししかない、というのはつまり、物語の枠組みそのものをぶち壊して畳むということです。

 

 ずっと雨が降り続けだけど、予定通り曼珠沙華ご案内。ちょっと足下が悪かったが、幸い花はぎりぎり見られた。それから「あけぼの子どもの森公園へ。天気のせいで空いてました。いつもは混雑のカフェも楽勝で入れて、今回はホットコーヒーに季節のタルトとオープンサンドをシェア。この前来たときは暑くてスムージーだったが、ホットコーヒーが美味い季節となりました。ムーミン的な公園の建物も、見るとずいぶんよくできていてびっくり。いわゆる遊園地的な見せかけの建築ではなく、ちゃんとムクの木材をたっぷり使ってるんだよ。巨大なエリンギにしか見えないムーミンハウスも、中は立体迷路状で。

2018.09.20

 図書館でプロット作り。ようやく出だしのあたりが決まってきたが、最終シーンとかまでは頭が回らない。なんか、悲しく茫々たる終わり方になりそうで、それは自分的にも決して嬉しくはないんだけど、設定からしてハッピーエンドには成りがたい話だからなあ、これ。

 ちょっと疲れたから早めに帰ろうと2時前に出てきたら、そこでちょうど雨が降ってきて、傘を差さずに帰り着けてラッキー。少し休んでから本屋と駅ビル。本屋は書評で見かけた『仏像と日本人』という中公新書が面白そうだけど買おうかどうしようか、というわけで実物を見に行った。これなら買ってもいいなあと思いながら、そういえば自分、どういうきっかけで仏像に興味を持つようになったんだっけ、と考え、岡部伊都子のエッセイとか、入江泰吉の写真とか、そういえば短歌がありましたな、我がW大の大先輩で、とそこまで考えて、そのお方の名前が出てこないということに気がつき、愕然。

 号は覚えてる、歌集のタイトルは覚えてる、タイトルどころか自然と暗記した、奈良と仏像を詠んだ歌もちゃんと次々と思い出せるのに、名前が出てこない。実にきれいさっぱり、かけらも出てこないのだよ、お立ち会い。「あめつちに われひとりいてたつごとき このさびしさをきみはほほえむ」「ほほえみて うつつごころにありたたす くだらほとけにしくものぞなき」「まめがきを あまたもちきてひとつずつ くいもていきし たきさかのみち」「すいえんの あまつおとめがころもでの ひまにもすめるあきのそらかな」ええもう、いくらでも出てきますよ。なのになんだって名前が出ないの〜!!

 本屋に行った。新潮文庫じゃなかったか、あの歌集は。目録をめくる。無し。大学の旧図書館の建物に名前がついてたはずだ。そこまで思い出せるのに、なんで肝心の名前が出ない。そうだ。奈良のガイドブックになら? 猿沢の池のほとりに歌碑がなかったっけ。「わぎもこが きぬかけやなぎみまくほり いけをめぐりぬ かささしながら」ないな〜 あ、そうだ。唐招提寺。あそこなら確実に歌碑があったよ。「おおてらの まろきはしらのつきかげを あしにふみつつものをこそおもえ」ありました。会津八一でした。あ〜それにしてもなぜ出ないかな。

2018.09.19

 陽射しは強いが空気は湿気が抜けてさわやか。しかし明日には天気が崩れて、金曜は雨だというのだから、また湿度が高くなるのだろう。そんなことを繰り返している内に、気がついたらもう寒い、ということになっていそうでげんなりする。

 

 今日も午前中だけ図書館。最終6巻のプロットを作っていたら、どんどん大変なことになってきて、自分でも呆れる。というのは、そもそも吸血鬼というのは太陽光線に耐えられない。その設定に関しては動かしていないのだが、ということはどう考えても普通に発生する生物とは思えないわけだよ。それで、なんとかこの存在を「悪霊」とかにしちゃわないで、生き物として取り扱おうとすると、矛盾が出てくる。外から来たものということにしないと収まりが付かない。つまり世界構造に穴が開くわけです。その穴と世界の外についても設定しないと、物語が空中分解してしまう。分解させないためには、外へ外へと設定を広げていくしかないので、自分、設定フェチなところもあるので、それはいいのですが、うーん、なかなか。

 

 今日はちょっとだけ曼珠沙華の咲く巾着田に行ってくる。そばに阿里山カフェという、ちょっと知られたヴィーガンのカフェがありまして、その二階のギャラリーで知り合いが手作り物の展示即売をしている。そこに顔を出すので。

2018.09.18

 昨日の月曜は図書館が祭日で開館していたので、翌日の今日が休みだろうとばかり思っていたのだが、ふとチェックしてみたら開いているというのがわかり、あわてているものを荷物に放り込んで駆けつける。幸い休みでないので、開いて15分経っていたが学習席はそんなに混んでいなかった。

 残っていたレイメイの5巻のメモ取りを始めたら、「待てよ。年代的な矛盾ない?」とそこが気になり、*年前、*歳の時、といった記述をチェックして並べる作業を、「どうか、決定的なミスがありませんように〜」と祈りながら始めるが、紀元何年、みたいなことは決めてなかったので、すごい手間取る。この話の場合、ほとんど筆の勢いでものごとを進めているから、後になってこういう怖いことになる。でも幸い、許容範囲に収まった。で、いよいよ6巻、ラストのプロットを立てなくちゃなりません。うわ。

 

読了本『室町少年倶楽部』 山田風太郎 文藝春秋 室町時代って一番知識もイメージも途切れてる、基本日本史オンチの自分にとってもっとも弱い時代である。平安から鎌倉へ移行する源平時代はいくらか知識があっても、源氏断絶の後の室町幕府成立からあのへんが全然だめ。義満と金閣寺と世阿弥がひっかかってるのは、木原敏江のマンガのおかげだけど、今回は山風を立て続けに読んでいて、『柳生十兵衛死す』で義満の晩年が出てきて、今回の本に載っている中編二本のうちの「室町の大予言」でその後の時代が出てきて、「室町少年倶楽部」で、義政と細川勝元と日野富子が出てきて、この後に応仁の乱なのね、というところまで辛うじて繋がりました。しかしこれがまたまた、かなり悲惨なお話。悲惨というより無残なというべきか。なにせ開幕でまだほんの少年から幼児幼女の子どもたちが、楽しげに笑いさざめくシーンから始まって、彼らが長ずるに及んでその性格や関係性がどう変わっていくか、はっきりいって怖い物に変わっていくか、というのが、実に身も蓋もなく描かれるので、やはり山風は怖い作家です。

2018.09.17

 気温は低めなのに湿度がめちゃ高い。だから体感はしんねり冷たいのにむしっとしてる。つまりあんまりいい感じではない。

 

 昨日のハンバーグは心配したように筋っぽくはなく、ちゃんと美味しかったが、あまりに手間暇がかかりすぎて、2度とやろうとは思えない。前回は合挽肉を牛乳にさっと浸して、ざるにあげて、塩と一緒にすりこぎで突き混ぜて、おろし玉ねぎを混ぜて焼く。これだけだったのだが、美味しかったけどあまり肉っぽくなかったので、次回は程度の良い牛肉100%の挽肉で同じようにすれば、もっと肉っぽいハンバーグになるのではないかと愚考。すね肉の筋を取って、刻んで一晩牛乳に漬けて、脂の多い部位を混ぜて挽肉にして、そこまでやらなくてもいいんじゃないかと思いました。コスパじゃなくて手間暇と結果のバランスね。

 

 今日は月曜だけど祭日で図書館開いてるので、『黎明の書』の既刊五冊を担いで行って、伏線というか、ラストに繋がりそうなところを書き抜くメモ作り。9時半から15時半まで、おむすびひとつ食べた以外はずーっと作業してたけど、さすがに5巻目になったら脳が死んできたので止めた。なんとかなるかなっていうか、しなくちゃね。

2018.09.16

 空は秋の空だし、日は短くなったし、でも陽射しは強くて、外をわしわし歩くとばっちり汗を掻く。厚手の半袖Tシャツでは昼間はしんどい。でも夜は涼しい。

 この前『男のハンバーグ道』のレシピが非常に美味しかったので、簡易版ではなくもっと手間のかかる方にチャレンジしようってんで、牛すね肉を買ってきたのだが、これから筋を剥がす段階でかなり大変だということがわかり、一晩牛乳につけた肉をプロセッサにかけたら筋がたくさん残ってしまい、もちろん食べるのはこれからなのだが、すでにめげている。やはりすね肉は煮物にした方がいいようだ。

 『黎明の書』はやっとこ5冊読み終わり、開幕シーンも浮かんできたのだが、いくらなんでも今回はプロットをちゃんと立てないとまずいだろうなあ。うん、絶対まずい。

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